ピアノの発表会では、聴き映えのする曲が弾きたい!
初級編・中級編に引き続き、ピアニストのT先生にお伺いしました。
選曲の参考にしてみてくださいね。
ベートーヴェン:ピアノソナタ Op.13「悲愴」第3楽章
ベートーヴェンのソナタはどの曲を弾いても聴き映えしますが、今回は比較的チャレンジしやすい曲を選びました。
テンポの速い曲なので、集中力を保ちつつ、長いフレーズを意識して弾きましょう。
ショパン:華麗なる大円舞曲 Op.18
小犬のワルツと同じくらい有名なワルツです。
場面の変化が多く、それに伴い様々なテクニックが必要とされます。
左手をよく練習して、曲全体の雰囲気を掴みましょう。
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調
ピアノが上達してきたら一度はチャレンジしてみたい、ピアノ学習者あこがれの名曲です。
最初の部分は左右のリズムが崩れやすいので、はじめは拍を感じながらゆっくり練習してください。
中間部は情感をたっぷりと込めて、美しく弾けるように心がけましょう。
ショパン:英雄ポロネーズ 変イ長調 Op.53
ショパンのかっこいい曲と言えば、まずこの曲を挙げる人も多いはず。
連続オクターブが随所に出てくるので、手の大きな人におすすめです。
気高く、重厚な雰囲気で弾けるよう練習を重ねてください。
シューマン:幻想小曲集より「飛翔」
シューマンの楽曲は二面性があることで知られていますが、この曲は激しく、勢いのある曲です。
出だしのリズムが特徴的で何度も登場するので、雑にならないようていねいに磨いてください。
シューマン=リスト:献呈
シューマンの歌曲「献呈」を、リストがピアノ用に編曲したものです。
原曲と比べて小節数が多く、よりピアニスティックに仕上がっています。
技巧的な部分も多いですが、歌の旋律が際立つようにしっかりと耳を使いましょう。
リスト:愛の夢 第3番
プロのコンサートでもよく演奏される名曲です。
元々は歌曲として作曲され、リスト自身がのちにピアノ用に編曲しました。
同じメロディーが繰り返されながら盛り上がっていきますが、常に音楽的にうたうことを忘れずに。
リスト:パガニーニによる大練習曲 第3番「ラ・カンパネラ」S.141
愛の夢と並ぶ、リストの代表曲です。
最初の右手の跳躍から難易度は高く、全体を通してかなりのテクニックが要求されます。技術面ばかりにとらわれないよう、ゆっくり、時間をかけて仕上げてください。
ブラームス:ラプソディ ロ短調 Op.79-1
使う音域が広く、力強い雰囲気の曲です。
曲の規模が大きいので、各場面に合った音色を考えて全体をまとめてください。
勢いは必要ですが、速いパッセージを弾き飛ばさないように注意しましょう。
ラフマニノフ:前奏曲 Op.3-2「鐘」
フィギュアスケートで使用されて以来、耳にしたことのある方も多いのでは。
手の大きな人におすすめの曲です。
中間部でテンポが速くなるので、崩れないようによく練習しておきましょう。
いかがでしたか?
ぜひ選曲の参考となれば幸いです。
ご協力いただいたT先生、ありがとうございました。